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自治体人事評価制度の課題と評価者研修4 「評価者に求められること」

NOMA行政情報 No.37 2008年7月1日

評価者に求められること

さて、では評価者にはどのようなことが求められるのか。次の5つの点を強調したいと思います。

(1) 人事評価は職務であると認識すること

以前、評価者研修のときです。人事課長が受講者に挨拶をしました。「人事評価を行う時期になりました。皆さんお忙しいと思いますが、是非人事評価を行って人事にご協力をいただきたい。」と。
部下の仕事ぶりの評価は管理監督職の本来の仕事です。人事への協力ではありません。

(2) 何を持ってよしとするか語れること

評価者は、部下の仕事に対する要求レベル(成果、行動等)を持たないと評価もできません。
はじめは要求レベルを明確にすることができないかもしれません。そんなときには、部下の仕事を見て、「よくできたな。」、「不十分だ。」で終わらせてしまうのではなく、そう感じた真の理由を自分に問いかけ、なぜそう判断したのかしっかり考えることが必要です。自分の判断基準を磨かないと納得性のある評価はできません。

(3) 評価ルールを熟知し公正な評価を行うこと
(4) 部下の能力を見抜き適切な指導訓練を行うこと
(5) 部下との信頼関係を築き、やる気を高めること

上記の3、4、5は、どの評価者研修でも説明があると思います。3は評価の客観性や納得性にかかわることですし、4は人事評価の本来の目的にかかわることです。そして5は上司と部下の信頼関係ですが、実際にはこれがないと人事評価はうまくいきません。常日頃から部下と接し、仕事について常に話し合う関係にないと、部下は評価結果に納得してくれません。円滑なコミュニケーションのできる関係を築くことが重要です。