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人事評価者研修のグループ協議のとき、ある参加者からこんな質問がありました。
「先生、私は部下を評価するときに、どうしても情が入ってしまって甘く評価してしまいます。他の人も同じで甘く評価している人が多いんじゃないかと思います。このままでは評価制度はうまくいかないし、処遇に反映することは無理だと思いますよ。」と。
このようなとき、私はいつも正論をぶつけて反応を見ることにしています。
「そのような上司の気持ちもわからないこともありませんが、かんばって努力している部下は自分の仕事を認めてもらいたい、正当に評価してもらいたいと思っている人が多いと思いますよ。また、能力的に不十分なところがあるなら、その点を指摘してやることは本人のためにも必要ではないでしょうか。」
「いやそうは言ってもですね、私はあと2年で退職なんです。いまさら部下の嫌がることはしたくないですよ。」
結局、この方は、部下のことを想って甘く評価しているのではありませんし、部下のために評価制度に反対しているのでもありません。自分がいやだから反対しているのです。
彼はグループのメンバーが聴いているのもかかわらず、こんな発言をしても平然としていました。上司としての責務を理解していないようです。
このような場合、役職定年制(役職任命換制)の必要性も視野に入れて、管理職たるものの再教育と訓練を行う必要があるのですが、そこまでの措置を実行する自治体は少ないようです。