人事評価Q&A

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| 人事評価に求められる、納得性、公平性、客観性とは、どういうことを指すのですか? »

人事評価には”公私混同の排除”という原則があるそうですが、どういう意味でしょうか?

「公私混同の排除」には、次の2つの意味があります。

1 私的な関係を持ち込まない

部下を評価するときに、部下との私的な関係を考慮してはならないという原則です。

例えば、親戚関係にある。家が近所で昔から良く知っている。趣味が同じで仲が良い。今年は子どもがたいへんお世話になったなど。私的な関係はいろいろあるでしょうが、そういった事柄で評価を左右してはいけません。

2 私的な行動(プライベート)は対象外

人事評価はあくまでも「仕事ぶり」の評価ですから、仕事に関係のない私的な領域は評価してはいけません。

例えば、職員旅行や職場の忘年会に参加しない。趣味のサークル活動に熱心に取り組んでいる。不倫をしている。ボランティア活動に参加している。などといった事柄はすべて私的なことです。「仕事ぶり」とは異なりますので評価に反映してはいけないことになります。

あるとき上司が部下に、「どうだ君、たまには私と一杯やりにいかないか」と誘ったとします。しかし部下は断ってきました。上司はそれを取り上げて、『考えてみたらその部下にはこれまでも何度も酒に誘っているが一度も付いて来たためしがない。なんて付き合いの悪いやつだ、協調性がないに違いない。「協調性」の評価を下げよう』などとやってはいけません。

仕事であれば評価しますが、仕事でなければ評価はしません。いわんや私的なことをもって、「仕事もこうに違いない」といった評価も当然してはいけないことになります。仕事において具体的事実があれば別ですが、そうでなければ私的なことで評価をしてはいけません。

なお、これらはあくまで人事評価上のことであって、”注意もいっさいしてはいけない”という意味ではありません。特に私的な領域で好ましくないことがあれば、上司として、職場の先輩として、ときには社会人として、社会常識を教えたり注意したり、といったことは是非行ってほしいものです。