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「癖」を直すことも育成のうち

「無くて七癖」ということわざがあります。

人には少なくても七つの癖がある。それだけ人の癖というものは多いものである、という意味ですね。他人から指摘されて、「自分にそんな癖があったのか」とはじめて自覚することもあるのではないでしょうか。

実は、この癖を直すことも育成なのです。例を挙げてみましょう。

朝はいつも不機嫌そうな雰囲気で仕事をしている人がいます。むっつりしていて、表情が暗い、動きも鈍い。でも、昼近くになるとエネルギーが出てくるのでしょうか、すこしづつ明るい表情が現れて動きが速やかになってくる。

寝起きの悪い人がいますが、それが職場に来ても続いているような人です。これは能力の問題というよりは、その人の一つの癖だと思います。

また、皆で議論しているとき、他の人の提案したアイデアに対してすぐに否定的な意見を言ってしまう人がいます。彼にしてみれば、そのアイデアを良いと考えているのですが、心配性なのでしょうか、ついつい、そのアイデアの問題点や不十分な点が頭に浮かんでしまい、それを自分の意見として述べてしまうのです。

しかし、周りで見ている方に、そのようには受け取りません。アイデアを潰しにかかっている、反対しているように見える。これは誤解されやすく、彼にとっては不幸な癖だと思います。

このように、能力の範疇とは異なるその人固有の「癖」を直すことはたいせつです。癖を直すことも育成だと言えるのです。「癖」は自分ではなかなか気づかない、だからこそ第三者が指摘して、意識させ変えさせる必要があるのです。

かつて、経営幹部教育の講師として有名な畠山芳雄先生は、「“育成”とは変化させることである」と述べました。今ある状態をより良い望ましい状況に変化させること、育成の本質は変化させることにある、と言うのです。この言葉には重みがあると思いますが、みなさんはいかがでしょうか。